【コラム】ウエスタンビーナスの逃げ切りに注目!/函館スプリントS
この春のGI戦線で最高に上昇カーブを描いて勝った馬といえば、ヴィクトリアMを制したエイジアンウインズの名前が真っ先に挙げられるだろう。初めて挑んだ芝レースが昨年11月、1000万下条件の宝ヶ池特別。そこで2着と芝適性を証明してからは、まさにトントン拍子の出世街道。ほぼノンストップで準オープン、重賞と来て、ついにはGI馬にまで上り詰めてしまった。
そのエイジアンウインズが歩んだ出世街道のなか、前述・宝ヶ池特別は初芝だったぶん情状酌量するとして、それを除くとたった一度だけ、完膚なきまでに負かされたレースがある。
今年3月の準オープン・韓国馬事会杯。前半3ハロンを33秒2と飛ばした逃げ馬を、エイジアンは離れた4〜5番手という絶好位で追走。余力十分のまま直線は3番手まで上昇し「さあ、これから」というところで鞍上・横山典騎手が追い出したが、逃げた馬との差は詰まるどころか逆に突き放されてしまった。逃げた馬の上がりタイムが35秒1に対し、エイジアンウインズのそれが35秒2。数字上でも「負けて強し」と見出せる点もなく、その逃げた馬が力で勝った、という事実のみが浮かびあがってくる。
この2ヵ月後にはウオッカを完封しGI馬の称号を手にする馬の、出世街道バク進中に唯一、土をつけた馬。今週の函館スプリントSに出走するウエスタンビーナスこそ、その馬である。
とにかく今年に入ってからの充実度が著しいが、そもそも2歳時にも未勝利勝ち直後に重賞2着(05年フェアリーS)という実績があった馬。今にして思えば、そこで下手に賞金を加算してしまったばかりに、その後は強豪相手の競馬を強いられることになった。これがなければ出世はもっと早かったかもしれない。郷原騎手に手替わりし「徹底先行」という現在のスタイルを確立してからは成績も一変。前走のCBC賞は終始外に膨らみながら、0秒4差の4着。「まともなら勝ち負け」と思わせたレース内容を残している。
短距離でも折り合いに専念せざるを得ないキンシャサノキセキ。初のスプリント戦に戸惑う可能性が高いゴスホークケンなど、一長一短のメンバー構成となった。ここは迷うことなく、一気の逃げ切りが見込める本馬に注目してみたい。
(佐藤壽恭)
函館スプリントS ウエスタンビーナスに注目してみます。
引用 ライブドアニュースhttp://news.livedoor.com/article/detail/3715273/